京都大学教育学部教育心理系3年次編入 合格 Nさん

 私は、今年の2月末からコムニタスに通い出しましたが、その時はまさか自分が京都大学を受験し合格することになろうとは、夢にも思っていませんでした。
 大学を卒業して、看護師などの仕事をしながら、結婚・出産。海外含め、夫の転勤が多かったので、働ける時に働くというスタイルでやってきました。通い出した時は、主婦で、アカデミックな世界からは遠いところにいました。
 ここに通おうと思った理由の一つに、一人では入試に必要な研究計画書が書けないと思ったことがありましたが、塾長は「自分の興味のあるキーワードを30考えてきて下さい」と課題を下さいました。それを受けて考えたキーワードは、最初は全然つながりが見えず、自分の興味の散らばり様にため息をついてしまうくらいでした。しかし、塾長は「幅広い興味を持つことはむしろいいことです。それを自分の特徴だと思って、そのままいって下さい」と言って下さり、その言葉を力にいろんな文献にあたったり、自助グループに参加したりしました。また、1時間~1時間半に及ぶ毎週の塾長との話し合いのおかげもあり、ばらばらに見えていたキーワードをつなぐ糸のようなものが見えだし、有機的に物事がつながり深まっていく実感を得ました。
 丁寧な志望校カウンセリングの結果、学部編入試験を受けることにしたので、志望理由書のみを書くことになったのですが、しっかり自分のやりたいことを深められたため、面接時も堂々とした気持ちで臨むことができました。
 また、自身が卒業した学部は心理系ではなかったため、心理学の知識にも不安を持っていました。これに対しては、臨床心理士の先生の実際の経験を踏まえた授業や毎週のキーワードテストが大変役に立ちました。授業外に質問に行っても、その時の自分が必要としている参考書をピンポイントで紹介して下さり、大変有難かったです。京大編入の試験準備は、臨床心理学だけではなく基礎心理も必要なのですが、先生に紹介していただいた書籍1冊を軸に勉強したら、十分に対応できました。
 英語は海外経験もあり、それほど心配はしていませんでしたが、入試に求められる語彙や読みやすい日本語を書くことに自分なりの課題があり、毎週過去問を解いて先生に見ていただきました。授業やその読み合わせの中でも、自分の弱点や新たな英文の読み方が分かり、確実に進歩したと思います。
 最後に、社会人や主婦の方、そうでなくてもバイトなどで忙しい学生さんなど、時間のやりくりがつきにくく、大学院受験をためらわれている方へ。私も、勉強に割ける時間については最初から不安を持っていました。塾長は「1日5時間できればいい」とおっしゃっていましたが、とても毎日そんなに取れませんでした。しかし、バスや電車の中や、洗濯物をたたんでいる時でもいいので、10分でも1時間でも少しでも勉強できる時間を抽出し、学習に連続性をもたせ、学習から離れないようにすること、自分の時間の使い方を紙に書き出してみて、使える時間・短縮できる時間を見つけ、自分でコントロールすることができれば、カバーできると思います。忙しい方は、それだけ外で活動されているということ。その経験を活かすことが、入試にも進学後にもできると思いますので、ひるまずチャレンジされることをお勧めします。