英語(看護専門学校/看護大学)

看護専門学校、および看護大学の英語試験問題は、(1)発音・アクセント問題、(2)単語・熟語問題、(3)文法問題、(4)英作文、(5)総合英語(読解問題)から構成されています。


 (1)~(4)については一つの題問として出題される場合と、(5)の総合英語(読解問題)の1設問として出題される場合があります。以下に簡単な説明をさせて頂きます。


(1)発音は、単語の綴りと発音の関係(一般的な規則)とその例外(品詞の違いや語形変化による違い)を押さえておくとよいでしょう。同様にアクセント問題は、アクセント位置の規則、例えば、品詞によるアクセント位置の違いや、接尾辞によるアクセント位置の規則等を押さえておきたいものです。これらの内容は、参考書や問題集に表等で記載されているので、その表を覚えてゆくことで対応可能です。


(2)単語・熟語問題は、名詞の単数形→複数形、動詞の原型→過去形等という様に語形を変化させる問題や、対象となる語に対する同意語・反意語を問う問題、群動詞・イディオムと同じ意味を持つ単語を選択する問題等が出題されています。語形を変化させる問題に関しては、一般的な規則と不規則変化していく語群を覚えておくと良いと思われます。(1)と(2)の問題・設問は、各種参考書や問題集で確認をし、まとめた自分のノートを作成すると問題に十分に対応出来るでしょう。



 (3)文法問題は、書き換え問題(問題文が設問文と同じ意味になる様に空所に適切な語を入れさせる問題)や正誤問題(一文の中で、4~5語に下線が引いてあり、文法的に正・誤の箇所を選ぶ問題)が出題されています。書き換え問題は主に、分詞構文を副詞節に書き換える、二つの文を不定詞で一つの文にするといった様な節→句、句←節の書き換え問題や、設問文を複文にする問題、直接話法と間接話法の書き換えが出題されています。文法の正誤問題は、時制、動詞の変化形(動名詞、不定詞、現在分詞、過去分詞)、節になるのか句になるのかといった項目が問われています。また、一般的な文法事項だけでなく、強調構文、否定構文、比較構文等の特殊な構文、イディオムも聞かれていますので、各種参考書や問題集で確認しておくとよいでしょう。


(4)英作文は、並び替えと和文英訳が出題されています。問題文(日本語文)より、特殊な構文で文を構成していくのか、また、どの文型(第1~5文型のどの型)で英訳すのかを考察していく事が求められます。構文、動詞の語法を多く知っておくと英訳していく際の幅が広がり、英訳しやすくなります。


(5)総合英語(読解問題)は、対話文と長文問題が出題されています。対話文の枠組みは2人の間で6~8回の会話のやりとりです。話の流れより適切な発話文や単語を空所に入れる問題が出題されています。長文問題は3~4パラグラフ(1パラグラフ40~60語)の英文で、設問としては、アクセント・発音問題、文法問題、下線部和訳、内容一致が主に問われています。文法問題に関しては、動詞の語形変化、書き換え問題、空所に適切な単語(主に前置詞)を入れる問題が出題されています。特に前置詞と動詞の語形変化、は頻繁に問われています。そして、前置詞に関しては、各々の用法と群前置詞を覚えておく必要があります。長文読解ですので、第一に英文を読んでいくための(文法問題を解くためではないという意味で)文法知識と単語知識が必要になってきます。内容一致においては、英文より設問選択肢の該当箇所を見つける必要があります。『速読英単語』などの教材を用いて単語、英文を読む力を十分に付けていきたいものです。


京都コムニタス看護学校進学部では、これらの英語力を身につけていけるように、指導いたします。