大学院体験記<京都女子大学大学院>

京都女子大学大学院 発達教育学研究科心理学専攻臨床心理学領域

Aさん

 京都女子大学大学院は、大学院生の人数が少ないことが特徴です。それ故、教授との距離も近く、授業も密度が濃く、落ち着いた環境で学ぶことができます。内部進学者もいますが、他大学からの進学者もいますので他大学からの進学を考えておられる方も安心して受験してもらえば良いと思います。
 何と言っても当大学院の一番の売りとして「学費が安い」ことが挙げられます。前・後期合わせて国公立の大学院と同じぐらいの金額です。実習費等は別途かかりますが、それでも他の私立大学の学費に比べると非常に安く、金銭面での負担は少ないです。
 当大学院は臨床心理学の中でも特に子どもの発達に関する問題を専門としています。また、発達心理学、青年期の問題を専門しておられる教授、精神科医の教授がいますので幅広い視点で学ぶことができます。ただ、やはり主体としているのは子どもの発達に関する問題ですので、子ども以外の臨床心理学に興味が強い方にはあまり適さない環境かもしれません。
 授業も講義だけでなく様々な施設に入らせていただく実習制度も充実しています。修士1回生の前期から様々な実習が入ってきますので知識だけでなく、体験を通しても学ぶことができます。
 大学院生活の集大成ともいえる修士論文の作成も指導教員であるゼミの教授だけでなく、さまざまな教授の指導を受けることができます。臨床心理学専攻の教授だけなく、一般心理学、児童学の教授のアドバイスを受けながら修士論文の作成に取り組むことができる環境があります。
 難点としては、図書館が小さいことが挙げられます。蔵書数はありますが、図書館の構造上、閲覧するまでに時間がかかる本もありますので不便なときもあります。また、女子大学ということもあって、24時間大学が開いているわけではありません。もちろん泊まり込みもできませんので、学校でしか取り組めない課題がある場合に作業ができない点は不便です。