小論文(看護専門学校・看護大学)

 看護専門学校の推薦入試・社会人では、小論文が必ず試験科目として課されます。また一般入試でも小論文を課す学校があります。

 看護大学でも、数多くの学校が、推薦入試や二次試験(個別学力試験)において小論文を課しています。

 出題類型としては、(1)テーマを与えられて作文をするタイプ、(2)課題文の読解を踏まえた上で、テーマに沿って自分の見解を論ずるタイプ、(3)資料(統計資料など)を提示され、その分析をおこないつつ自分の意見・主張を論ずるタイプなどがあります。

 課題文の読解にあたっては、現代文の長文読解と同様に、文章を正確に理解する能力が求められます。(2)の多くは、200字程での課題文要約が求められています。この場合は、課題文の趣旨、つまりその課題文が何を言おうとしているのかを適切にまとめなければなりません。

 またいずれのタイプの小論文でも、ものごとを論理的に思考する能力、そして自分の意見を適切に表現する能力が基盤になります。

 さらに、脳死・臓器移植、終末期医療、インフルエンザなどの医療時事問題、少子高齢化社会や環境問題などの時事問題に関する知識も重要になってきます。

 小論文の授業では、まず基盤となる論理的思考力、そして自分の意見を適切に表現する能力を身につけてもらいます。また課題文を読解と、その要約、さらに資料から情報を読み取って、どのように問題点を発見し、自分なりの意見を組み立てていくかについても指導致します。