大阪市立大学大学院 生活科学研究科臨床心理学コース 他 合格 Kさん

 私が初めて京都コムニタスに来たのは大学3回生の春でした。冬あたりからずっと大阪市立大学大学院で高齢者研究をしたいと思っていました。しかし、その時の私は1,2回生時の復習もままならず、勉強法も分からない状態でした。藁にもすがるような思いで塾に来たのを覚えています。入塾説明を受け、授業外での指導が受けられること、情報量が多いことなどに魅力を感じ入塾しました。はじめは塾を頼みにするような気持ちで来ていた私でしたが、授業を受けていく内にどうにかしてもらおうという気持ちで塾に来てはいけないことを痛感しました。そこで毎日塾に通い、一生のうちで一番勉強しました。
 ほとんどの臨床心理士指定大学院は、英語と専門が必要となります。英語は苦手ではありませんでしたが、得点に伸び悩んでいました。そこで授業を受けるだけでなく、個別に読み合わせをして頂きました。読み合わせをする内に複雑な英文は「何となく」で読み飛ばしてしまったり、和訳に集中するあまり内容理解が疎かになるといった自分の弱点が見えてきました。そこで今までの自分の英語の読み方を変える努力をしていきました。
 また、専門はキーワードと事例問題に重点をおいて勉強しました。毎週行われるキーワードテストでは1回ごとに約10個前後のキーワードが出題されます。つまり1日あたり1,2個のキーワードを覚えていくことになります。1日2個でも1か月なら60個。短期間でかなりの量を覚えることができます。最初は実感できませんでしたが、7月頃になるとキーワード説明の過去問が解けてくるようになりました。また論述では知識だけではなく、状況を具体的に想定することが必要となります。塾にある本を使って実際の事例を見る、事例問題を先生に添削して頂くなどして対策をしていました。
 しかしこのように対策をしても、いくら勉強をしても、受験が近づくにつれ不安は高まる一方でした。そんな時に先生方の言葉かけや、同じ塾生の存在が大きな支えとなったと思います。
受験当日は大きな不安や緊張に襲われることもなく無事に終えられました。それは、他の受験生に比べて情報をもっていたからだと思います。特に口述試験でそれを実感しました。口述試験は個人面接・集団面接・集団討論の大きく分けて三つの形式があります。私が受験した大学院は集団面接と集団討論でした。試験会場では、口述試験が集団面接であることを知らない人、集団討論を一度もしたことがない人などが多くいました。また、集団面接の時、研究計画書の書き方を指摘された人もいました。口述試験の形式や対策、研究計画書の書き方などは一人で情報収集するのは困難です。塾にある情報を最大限収集し、授業で対策をして頂き、質問を繰り返したことが自信につながりました。その結果、大きな緊張や不安なく、自分の力を十分に発揮することができたのだと思います。
 そのお陰で志望校に合格することができました。入塾当初、ずっと憧れていた大学院でした。手が届かないと思っていましたが、諦めずにいてよかったと思いました。
 勿論、これがゴールではありません。これからも自分の研究のため、多くの努力をしていく必要があります。また塾で一緒に勉強した友人たちに負けないよう、勉強を続けていきたいと思います。それが決して楽ではないことは、これまでの受験の経験で分かっていますが、自分のやりたいことがこれからやっとできるという喜びもあります。
 自分の行きたかった大学院で自分のやりたかったことができる。そんな機会を与えてくれた京都コムニタスの先生方には本当に感謝しています。ありがとうございました。