必修科目

コムニタスでは必修科目を設けています。

目的としては「論理」を学びます。
大学生になって、テスト等で「論じなさい」と出たり、「論文」「理論」「議論」等々「論」のつくものの多さを感じると思います。大学院入試の問題もこの形式で出題されることが大半です。
論理は人工物です。よって、生来の才能は関係ありません。日常のトレーニングで身につけるものです。
論理力形成において最も難しいのは「問い」の設定ですが、目の前にある事象に対し即座に「疑問」を出せと言われてもなかなか難しいものです。
しかし、論理を形成するにはこれが必要となります。

必修科目の第二の目的は、時事的知識、常識、情報を得ることです。
研究者は情報収集、処理のプロフェッショナルと言えます。よって、より明確な情報の出所と客観的事実を求めるものです。
また、どの大学であっても学生募集の際には「幅広い知識」を有した人物を求めています。
「研究」をするためには、自分の専門科目のみにこだわるのではなく様々な知識が必要になります。
また論理力形成には「証拠提出能力」が問われます。
よって、講義では様々な雑誌、書籍から、経済、法学、哲学、国際関係等を「論理」という枠組みで伝え、時事的知識を増やし、自らの主張の「証拠」「根拠」を形成する力を習得することに力を注ぎます。

この延長線上に「面接対策」、「志望理由書」、「研究計画」があるのです。
これらを育成するには「バランス感覚」が要求されますが、論理力はすべての基礎となるものです。

研究計画書、志望理由書

研究計画書と志望理由書作成は、京都コムニタスにおいては非常に重要視しています。
確実に言えることはこれには「テクニックなど存在しない」ということです。
この分野では、各々の持ち味をいかにして文字にして訴えるかが全てです。
よって、普遍的な研究計画書と志望理由書などというものは決して存在しません。
大学院、大学に入って「何をするか」、今「何ができるか」これまで「何をしたか」という過去、現在、未来は、皆異なっていて当然なのです。
したがって、今の自分に徹底的に磨きをかけ、今のありのままを素直に、そして十二分に引き出したものこそが説得力があるのです。
コムニタスでは、添削一回につき~千円などという指導方針は取りません。受講料の枠内で出来上がるまで何回でも、夜中までかかっても作り上げます。
生徒一人一人の今の持ちうる全てを引き出し、言葉にするにはかなりの時間を要します。
しかし、この作業により、参考文献集め、辞書検索等、生徒にとって基礎となる作業を徹底して積むことができます。