国語(現代文)看護専門学校・看護大学

 看護専門学校、および看護大学の現代文は(1)論説文、(2)小説、(3)随筆から出題されます。


 そのうちまず、(1)論説文では、本文内容を読解した上で、本文中の傍線部箇所の説明・意図・根拠等を問う問題、論理的つながりを明らかにするために接続詞の挿入を問う問題、指示代名詞が指す語や内容を問う問題等が出題されます。いずれの問題も、選択肢の中から選ぶ形式の出題をする学校もあれば、記述式で解答をしなければならない学校もあります。過去の出題形式を検討した上での対策が求められます。さらに最近では、本文の要旨を200字ないし500字程度で問う問題が出題される傾向にあります。伝統的に新聞のコラムからの出題が多いと言われていますが、ベストセラーとなっている文庫や新書から出題する学校も多いようです。


 次に(2)小説では、登場人物の把握と、その中の誰の視点で描かれているかを理解した上で、登場人物の心情、あるいはその心情の理由を問う問題が出題される傾向にあります。


 また(3)随筆では、論説文と同様に、本文中の傍線部箇所の説明等を問う問題や、指示代名詞の指す語およびその内容を問う問題の他に、作者の意図や心情を問う問題が出題されます。


 加えて、文学史も重要です。それ単独で出題される場合もありますが、論説文や随筆等の本文に登場した著作やその著者にちなんで出題されるケースが多いようです。各時代ごとに、著書、著者、ジャンルを憶えておく必要があります。


 他に漢字(書き取りおよび読み)、熟語、成句が出題されます。これらの配点率も意外に高いものがあります。頻出する漢字や、熟語、成句は暗記しなければなりません。


 看護進学部の国語(現代文)の授業では、論理的に書かれた論説文の読解力、小説での心情の理解の仕方などを中心に、全体的な国語力を身につけてもらえるように授業をおこないます。