龍谷大学大学院文学研究科 臨床心理学専攻 合格Kさん

大学2回生の時にとある大学院生のインタビュー調査に協力したことがコムニタスを知るきっかけでした。信じられないくらいレベルの高い大学院に合格したその人に勉強法を聞くと「京都コムニタスがいいよ」と教えられました。そして3回生2月、皆が持っている参考書を熟読している日々でしたが、大学入試と違い答えが明確にあるわけではないため対策の仕方が分からず不安でした。そこで体験入塾を申し込むと、思っていたよりも少人数のうえに自分のスリッパやコップも使えてアットホームな雰囲気であったこと、講義を行ってくださる先生方がとても親切で暖かかったこと、やるべきことを明確にすることができることなどから、半年間のコースで通うことを決めました。

英語に関してはそれまで長文をひたすら読んでいましたが、英語を前から読む癖をつけたり文法を学んだりすることで、今まで不安定だった基礎をしっかりと固めることができ、どんな長文にも対応できる力を身に着けることができました。また授業外の面談では一週間に一回英文の読み合わせをし、飛ばさず慌てず英語を読む力を養うことができました。

必修に関しては、対策に悩んでいた面接や集団討論、研究計画書について、実際の過去のデータなどを見ながら対策の仕方を学ぶことができました。特に私の受けた龍谷大学は集団討論があり、私を含めた大学の内部性は皆集団討論とは何か全く知らない状態です。そんな中でどうすればいいのかを学び、練習することができたため、他の受験生より一歩前にいるという自信を持つことができました。

心理の専門科目に関しては感謝してもしきれません。一から知識を着実に補い、心理の幅広い領域を学ぶことができました。また少人数ということもあり質問もしやすく、キーワードテストや論述課題の添削もしてくださり、とても力になったと感じています。実際、試験で出た単語説明の半分以上はキーワードテストでやっていたものでした。私が授業の時間以外でやったこととしては、授業で使用した英語・心理のプリントやキーワードテストを紙が擦り切れるほど繰り返し音読・熟読することが中心で、参考書は基礎心理のために読む程度でした。

私は学校の講義、複数を掛け持ちしているアルバイト、卒論、実習と忙しさで押しつぶされそうでしたが、オンライン授業やオンデマンドも対応していたため、自分の生活に何とか合わせることができました。しかしやはり最初はなかなかやる気が出ず、長い間「本当に心理士になりたいのか」と悩んでいました。そこで自分が一番行きたいと思える企業に一つ履歴書を送ったのですが、最終面接まで行ってしまい、そこでやっと「私はやっぱり心理士になりたい」と気持ちを明確にして勉強に取り組めるようになりました。

ただやはり、院試対策では自分と向き合う機会が多く、自己嫌悪などのストレスが強くかかります。試験1週間前は本当に精神が不安定でした。そこで、なぜ自分は不安なのか、それは自信がないから、でもこれほど勉強しているから大丈夫だ、と自分を分析していました。また直前になると、友達、バイト先の人、そしてもちろん京都コムニタスの方々がたくさん応援の言葉を下さり、自分は多くの人に支えられていることに改めて気づくことができ、もし試験に落ちてしまっても、このことに気づけただけでも自分は院試を受ける意味があったと思えるようになりました。

そう考えていたためか、緊張はしていてもある程度リラックスした状態で試験を受けることができ、筆記は時間を多く余らせながら全て埋めることができ、こんなに簡単でいいのかと疑うほどでした。集団討論では少し不安は残りましたが、他人の話の論点のずれに気づけるほど落ち着いていました。

結果合格をいただけましたが、この合格だけでなく院試対策の中で得たたくさんの気づきのおかげで、自分に自信をもって生きることができるようになったと感じています。これから受験を考えている方は、たくさんの不安を持っていることが当たり前と思います。しかしどんな選択でも、人生においてとても良い経験になると考えています。また体験などでいらっしゃったとき、塾生にぜひ話しかけてみてください。皆さん優しく、おすすめの参考書や授業の様子、自分の職場・ボランティアでの経験などを聞かせてくれます。現場の実際のお話は、論述や集団討論、そして大学院選択でも役立ちます。

本当に辛い期間の中1人で勉強するのではなく、京都コムニタスさんにいることができてよかったです。大変お世話になりました。