龍谷大学心理学部心理学科 3年次編入 合格Mさん

龍谷大学3年次編入

京都コムニタスの門を敲いたのは2年と8ヶ月前のことでした。

あの頃の私はこの世に編入というシステムがあることも知らず、勤めを満期で終えたら3年ほど予備校に通って受験し一回生から学ぶつもりでした。
それを思うと、人生を5年、儲けたことになります。
私は、受験業界においてはおそらくあまり一般的なタイプでないと思うのですが、先生方は全面的に私に合わせてくださいました。
心から感謝しています。
成るかどうかも分からないことに柔軟に対応していただけたお陰で、頭の中に粗いながらも心理学の地図を広げられるようになり、見るのも嫌だった英語も眺められるようになりました。

受験勉強としましては、まず、時間確保から始めました。
具体的には、在職中は勤務時間終了の午後5時を境に気持ちをきっちりと切り替えました。
そして、月曜日の英語と水曜日の心理学を中心に使用可能時間のサイクルを整えることから始めました。
当初、心理学は調べれば調べるほど各研究の位置づけがつかめず混乱しましたが、それぞれの後先に注目すると研究同士の関係性が分かるようになり、全体的な流れが理解できるようになってきました。

英語はかなりの長文を和訳しなければならなかったので、とにかく構文を理解できるようにすることと音読することを心掛けました。
臨床心理学は思い当たるところが多く、知識を蓄えるというより辿ってきた道を振り返る時間となってしまいました。
編入が許可されたというものの知らないことが山積している自覚はあるので、未だ入り口にも立てていない感覚に陥ります。

それでも振り返ると、全く真っ白だったところから、この3年足らずで自分の中にあったものの輪郭を引き出せたのは、京都コムニタスの先生方のご指導のお陰です。

言動齟齬から生じる問題は、表象を介することによって緩和できるかもしれない。
受験のきっかけは「アファンタジアという言葉を知ったこと」でしたが、その思いはずっと私の中にありました。
在職中言い続けたように、出来るのか出来ないのかもやってみなければ分かりません。
せっかくいただいた人生の5年です。大切に使いたいと思っています。有り難うございました。

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