京都コムニタスの活動2-京都コムニタス講演会・鑪幹八郎先生

京都コムニタス講演会開催(2007/2/25) 
鑪幹八郎先生(京都光華女子大学大学院教授)
演題:「精神分析の最先端と日本の臨床」

・京都光華女子大学より鑪幹八郎先生をお招きして、京都産業会館(きらっ都プラザ)にて2007年度京都コムニタス講演会を開催しました。

精神分析は、元々神経学者であったジーグムント・フロイトによって1896年に創始されました。
この約1世紀の間に、精神分析は幾多の変遷、分岐の中で発展を遂げてきております。
ジーグムント・フロイト以後の精神分析は主に、アメリカ、イギリスにおいて発展してきました。
アメリカにおいては、自我心理学、新フロイト派、自己心理学が誕生し、イギリスにおいては、まず、クライン学派が生まれ、その後このクライン学派が、クライン学派と対象関係学派(中間派、独立学派とも呼ばれる)に分派するという形で発展してきました。
鑪先生は、以上のような精神分析の変遷を踏まえつつ、ジーグムント・フロイトの古典的精神分析とジーグムント・フロイト以降の精神分析の「統合」を研究のテーマにされておられます。
本講演会においては、鑪先生が研究されておられる精神分析の「統合」に向けてのお考えを聴講させていただきました。