業務内容と将来性(臨床心理士)

臨床心理士の業務の大きな柱として、「臨床心理査定」「臨床心理面接」「臨床心理的地域援助」「査定、面接、地域援助に関する調査・研究」と4つ挙げられます。

「臨床心理査定」とは、主に心理検査や行動観察を実施することで、悩みや困り事についてどのような支援が適切なのかを考えていきます。

「臨床心理面接」とは、主にカウンセリングと呼ばれることが多く、臨床心理士が最も行うことが多い業務です。

「臨床心理的地域援助」とは、地域全体や学校全体など、いわゆる心の健康教室のように、大勢の方に対して心の健康についての情報提供を行う業務のことです。

「調査・研究」というのは、これまで明らかになっていないような心理学や支援に関する知識や手法を明らかにする業務です。調査・研究を行うことで、臨床心理士に必要な自己研鑽にも繋がっていきます。

 

今後も、様々な問題によって「不安」「困り」「心配」などを抱く方々は減ることはなく、むしろ増えていくと推測されており、心理に関する需要は増えていくとされています。

また、近年誕生した国家資格「公認心理師」の影響もあり、心理職の存在が世間に広まりつつあります。

つまり、臨床心理士が活躍する場は今後もさらに広がっていき、職場や職種も多岐に渡るといえるでしょう。また、臨床心理士は常に自己研鑽が必要な仕事ともされています。常に同じような支援を行うのではなく、様々な経験や知識を取り入れ、専門性を高めていく必要があるでしょう。